鬼滅の刃を読み返してたら変な時間に起きてしまった。
バカ売れしてるけどなんでここまで売れたのか。
鬼、刀、歴史、特殊能力、成長。とすぐにキーワードを引っこ抜いても
特殊なものはない。呼吸だってジョジョであったし。
小さなお子様にもブレイクしたのはなぜかに焦点を当てると、
難しい設定がなかったからだと思う。
この間までハンターハンターの暗黒大陸編を読んでいたせいで
よりそう思ってしまうのかもしれないが、長いセリフや複雑な設定は
鬼滅にはそこまでない。いってしまえばスタイリッシュな桃太郎。
勧善懲悪な物語なので、子供が読んでもいい教育ものとなるか。
ただし、鬼にも慈悲を向ける炭次郎は、ただ悪をこらしめるだけの主人公よりも特徴的だったかもしれない。
正義を盾に悪に石を投げ続けるリスクを避けられるから。
個人的に、自分の気持ちよさのために正義に酔いしれ、悪をひたすらたたく人が苦手だ。
能力的に低い人でも正義をかざせばなんだかちょっと偉くなったような気になれるから
余計にたちがわるい。
非生産的な人ほどマナーにうるさいという偏見さえもっている。
話がそれた。
あと、鬼滅は戦闘シーンの独特な独白とか、
各キャラの回想シーンで共感を誘っている。
むしろ戦闘シーンの終わりも回想シーンがあってこそ、
両者に何かしら思うことで印象的になるわけだし。
直近でいえば、アカザもそう。ネタバレのためさけるけど。
やはり読者にわかりやすく心をゆさぶりやすい描写が重要なんだろうな。
作品中にもあった「人は心が原動力だから」ってのが合う。
赫刀だって感情が高ぶったときに発動しているから
最大の武器は心だったってことでしょう。