概要
スイッチにACLを設定する前に、
パケットトレーサーで実施したACLの検証内容を記載する。
検証方法
環境
パケットトレーサーにて以下の検証環境を用意した。
・PC0 : 192.168.1.1
・PC1 : 192.168.1.3
・Switch0[vlan1]:192.168.1.5
・Router0[Giga 0/1]:192.168.1.254
以下はいずれもpingの反応が正常に返ってくる。
PC0→Router
PC1→Router
目的
Router0で、ACLを作成して、
[PC1 : 192.168.1.3]からのパケットを拒否したい
検証内容
・ Router0にログインし、コンフィギュレーションモードにて
192.168.1.3を拒否するアクセスリスト1を作成する
Router(config)#access-list 1 deny host 192.168.1.3
・アクセスリストはデフォルトで全て拒否する性質があるため、
すべてのパケットを許可する内容を追加する
Router(config)#access-list 1 permit any
Router(config)#exit
・アクセスリスト1の内容をコンフィグに反映されているか確認する
Router#show access-lists
Standard IP access list 1
10 deny host 192.168.1.3
20 permit any
・PC1のターミナルからRouterにpingが通ることを確認したあとに、コンフィグモードからインターフェイスモードに変更し、アクセスリスト1を設置する
Router(config)#int GIgabitEthernet 0/1
Router(config-if)#ip access-group 1 in
・特権モードで現在の設定からアクセスリストが反映されているか確認する
Router#show run
interface GigabitEthernet0/1
ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
ip access-group 1 in
・再度PC1のターミナルからRouterにpingを飛ばし、通らないことを確認する
・PC0からRouterにpingが通ることを確認する
## 検証結果
PC0からRouterへのpingは通るが、PC1は、
アクセスリストによってpingが通らないようになった。
# 疑問
## アクセスリストの順番を変更するにはどうしたらいいか
・アクセスリストを確認
Router#sh access-lists
Standard IP access list 1
10 deny host 192.168.1.3
20 permit any
30 deny host 192.168.1.4
以下コマンドを入力しても何も変更されないことを確認
Router(config)#access-list 1 permit any
### シーケンスを指定して削除する
permit anyのシーケンスを30以下にしたいので、 20のシーケンスであるpermit anyを削除する
Router(config)#ip access-list standard 1
Router(config-std-nacl)#no 20
Router(config-std-nacl)#exit
再度アクセスリスト1を確認
Router#sh access-lists
Standard IP access list 1
10 deny host 192.168.1.3
30 deny host 192.168.1.4
上記にてシーケンス20が削除されていることを確認 ### コンフィグモードに入り、アクセスリスト1に再度 permit any を入力
Router(config)#access-list 1 permit any
再度、アクセスリスト1を確認する
Router#sh access-lists
Standard IP access list 1
10 deny host 192.168.1.3
30 deny host 192.168.1.4
40 permit any
permit any のシーケンスが20から40に変わった